【サマーウォーズ】侘助はなぜ悪くない?かわいそうと言われる3つの理由

当ページのリンクには広告が含まれています。
【サマーウォーズ】侘助はなぜ悪くない?かわいそうと言われる3つの理由

『サマーウォーズ』で世界を混乱させた張本人、陣内侘助。彼は悪なのか、それとも…。

ネットでは「侘助は悪くない」、「むしろかわいそう」という声も多く上がっています。

一体なぜ、彼はそう言われるのでしょうか?

結論から言うと、侘助が「悪くない」と言われる理由は、

  • ①行動の動機が純粋だったこと
  • ②彼を追い詰めた孤独な生い立ち
  • ③最終的に自らの過ちを償ったこと

この3つに集約されます。

この記事では、侘助の全ての行動の裏にあった「かわいそうな理由」を、彼の知られざる過去と共に徹底的に解き明かします。

目次

理由①:行動の動機は「おばあちゃんへの恩返し」という純粋さ

侘助の行動を理解する上で、まず知るべきなのは、彼の全ての行動の根底には、悪意ではなく「純粋すぎる想い」があったという事実です。

世界を危機に陥れたラブマシーンの開発も、その動機は決して邪なものではありませんでした。

「開発者俺だもん」のドヤ顔。その裏にあった承認欲求

事件の最中、親戚一同が頭を抱える中で、侘助が放った「そいつの開発者、俺だもん」という一言。あの悪びれないドヤ顔に、多くの人が苛立ちを覚えたのではないでしょうか。

しかし、あの態度は、彼の未熟さ孤独の裏返しでした。

ずっと家族の中で疎外感を抱えてきた彼にとって、自分の開発したプログラムが世界的な注目を浴びたことは、初めて「自分の力を証明できる機会」でした。

やっと自分に光が当たったという高揚感と、功を焦る気持ち。その不器用なアピールが、あの配慮に欠けるドヤ顔に繋がってしまったのです。

「挽回しようと思って…」ラブマシーン開発の本当の目的

では、なぜ彼はラブマシーンを開発したのか。

その答えは、彼自身の、あまりにも切実なセリフの中にありました。

「俺はばあちゃんに恩返ししたくて頑張った」「今まで迷惑をかけて、ごめんな。挽回しようと思って俺、頑張ったんだよ。この家に胸張って帰ってこられるようにさ」

彼の目的は、世界征服でも、悪意ある実験でもありません。

ただ、自分を信じてくれたおばあちゃんに恩返しがしたい。そして、迷惑ばかりかけてきた自分の人生を「挽回」し、胸を張って家に帰りたい

その純粋で、人間臭い願いこそが、全ての始まりだったのです。

理由②:「めかけの子」と呼ばれた、かわいそうな生い立ち

侘助の純粋な願いが、なぜあそこまで歪んでしまったのか。その答えは、彼が生まれながらに背負っていた、あまりにも過酷な宿命にありました。

彼は、陣内家の中でずっと、逃れられない孤独と戦っていたのです。

陣内家での孤立。10年間も家を出た本当の理由

侘助は、栄の夫の「隠し子」でした。

その事実は、彼を陣内家の中で常に「よそ者」にしました。特に親戚の女性陣からは「めかけの子」と陰で呼ばれるなど、その出自を理由に心ない扱いを受けていたことが示唆されています。

そんな彼にとって、陣内家は安らげる「ホーム」ではありませんでした。

彼が10年間も家を出ていたのは、その息苦しい孤独から逃れるための、必死の「逃亡」だったのです。

栄おばあちゃんの究極の愛。財産を売らせた本当の真意とは

そんな侘助にとって、唯一の理解者が栄おばあちゃんでした。

そして、彼女は侘助を救うために、驚くべき行動に出ます。侘助の留学費用を捻出するために、先祖代々の土地や山を売却したのです。

一見、これは「問題児の道楽に、おばあちゃんが資産を食いつぶされた」ように見えます。

しかし、その真意は全く逆でした。

栄おばあちゃんは、侘助が陣内家という名の檻に縛られていることを見抜いていました。だからこそ、自らの資産を投げ打ってでも、彼を「自由な世界へ逃がしてあげたかった」のです。

侘助は、おばあちゃんの財産を盗んだのではありません。

栄おばあちゃんは、自らの意思で、彼に「自由」という名の、何物にも代えがたい愛情を与えた。これこそが、二人の間にだけ流れていた、究極の愛の形だったのです。

理由③:涙のUターンと、技術者としての贖罪

栄おばあちゃんの究極の愛を受けながらも、その想いに応えられず、世界を危機に陥れてしまった侘助。しかし、彼は決して、取り返しのつかない”戦犯”のままでは終わりませんでした。

彼の物語は、涙と後悔の先にある、感動的な「贖罪」で締めくくられます。

「ばあちゃん!!」魂の叫びと、過去へのUターン

栄おばあちゃんの訃報を、車の中で電話で知らされた侘助。

最初は信じられないという表情で固まり、やがてその顔は絶望に歪み、彼は魂の底から叫び声を上げます。そして、即座に車をUターンさせるのです。

この「Uターン」は、単に車の向きを変えただけではありません。

それは、10年間も背を向け続けてきた家族、自分の過去、そしておばあちゃんへの本当の想いに、彼が再び向き合うことを決意した、魂の方向転換でした。

「ただいま」10年分の想いを込めた、たった一言

陣内家に戻り、静かに横たわる栄の亡骸のそばで、侘助はぽつりと呟きます。

ばあちゃん、ただいま

この短い一言に、彼の10年分の想いの全てが込められていました。

家を出た時の反発心、海外での孤独、おばあちゃんへの感謝、そして間に合わなかった後悔。その全ての感情を清算する、あまりにも重く、切ない「ただいま」だったのです。

自らの手で、自らの過ちを。技術者としての最後の貢献

そして、彼は自らの罪を償うために、最後の戦いに挑みます。

彼が犯した過ち、ラブマシーン。その暴走を止められるのは、生みの親である彼しかいませんでした。

自らの知識と技術の全てを注ぎ込み、ラブマシーンにクラッキングを仕掛け、弱体化させる。

それは、「技術者としての過ちを、技術者としての誇りをもって償う」という、彼にしかできない、最高の贖罪の形でした。

彼は、自分が生み出してしまった怪物に、自らの手で引導を渡したのです。

【まとめ】侘助は”戦犯”ではなく、愛を求めたもう一人の主人公だった

陣内侘助は、本当に悪だったのでしょうか。

彼の物語を深く紐解くと、そこには、たった一人のおばあちゃんに認められたい一心で、不器用に、そして必死にもがいた、孤独な天才の姿が浮かび上がってきます。

確かに彼の行動は、世界を危機に陥れました。しかし、その根底にあったのは悪意ではなく、あまりにも人間的な「承認欲求」と「愛情」でした。

過ちを犯し、大切な人を失い、それでも最後には自らの手で罪を償った侘助。彼は悪などではなく、愛を求めて戦った、この物語のもう一人の主人公だったのかもしれません。

この記事で侘助の物語に心を動かされた方は、他のキャラクターの物語を知ることで、さらに『サマーウォーズ』の世界に深く浸れるはずです。

サマーウォーズの世界をもっと深く知る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次